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千鳥の長屋2号
千鳥の長屋2号/3号
木造2階建の2棟の長屋改修計画である。
周囲を山に囲われた自然豊かな場所であり建物前面には大きな川が流れている。
こうした周辺環境から湿気が多く、光と風をどのように室内に取り込むかが重要となる。
2号と3号は同じ地域に建築されており、両棟ともに1階は1~2人、2階は3人(家族向け)を対象としており同じ条件下で設計を行うこととなった。
各階で求められる諸機能は異なるが上下階ともに光と風を導くための南北方向の抜けを意識した。
これらの光と風を導くプランは結果として室内に奥行きを生み出し、空間として一体感が生まれ広がりを感じる空間となった。
千鳥の長屋2号
1階
北面には大きな既存開口部があり、入口付近は基礎の関係からFLを低く設ける事ができたため天井の高い開放的なリビングを計画した。このような断面形状のため、どの部屋からも川を眺めることができ、リビングから寝室まで風の抜ける空間となっている。
また、リビングとダイニングそれぞれに既存窓が存在し南西からの採光を確保している。
2階
家族向けのため2つの個室が必要とされた。個室には採光のため共有部に対して開口部を設けており間接的に光が入るため落ち着きのある空間となっている。
共有部は全ての既存窓に面しているため個室とは対象的に明るい空間となっている。
2019.04
所在地 兵庫県神戸市
主要用途 長屋
地上2階
建築面積 34.15㎡
延床面積 68.30㎡
施工 有限会社建設若菜
撮影 星安康至
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